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2026.07.29

その荷物、もう置いていっていい|手放すことは、うしなうことじゃない

夜、部屋の電気をひとつ消して、窓を開けました。

昼のあいだ、この部屋がためこんだ熱が、ゆっくりと出ていきます。

網戸ごしに入ってくる風は、思っていたよりも涼しくて。

 

カーテンが、ふう、とふくらんで、また戻る。

その動きを、しばらく、ぼんやり見ていました。

 

 

風がとおるのは、そこに、なにも置いていないからなんですよね。

あたりまえのことなのに、その夜はじめて、ちゃんと気づいたような気がしました。

 

 

今年は「手放しと再構築の年」だと、あちこちで言われています。

風の時代が本格的に動きはじめて、

豊かさの意味が、持っている量から、静かにずれてきている、と。

 

そういう言葉をこの夏、いくつも見かけました。

わたしは、なんだか、ほっとしたのです。

増やせない自分を、もう責めなくていいのかもしれない、と思えて。

 

 

手放せないのは、弱いからじゃない

 

使わない食器。

もう着ない服。

読み返さない手紙。

 

いらないと分かっているのに、手が止まる。

あれは、意志が弱いからではないと思うのです。

 

そこに、そのころのじぶんが、まだ座っているから。

大事にしてきた時間ごと捨てるみたいで、こわいだけ。

 

だから、手放せない自分を、まず、責めないでいてほしいのです。

 

 

手放すことは、うしなうことじゃない

 

手放すって、減らすことのように聞こえます。

でも本当は、選び直すこと、なのだと思います。

 

「もういらない」ではなくて、

「もう、じゅうぶんもらった」。

 

そう言えたとき、はじめて、手のひらがひらく。

ひらいた手にしか、新しいものは、のらないんですよね。

 

 

余白は、なにもない場所ではなくて

 

予定のない一日。

物のない棚。

返事をしなかった、夜。

 

むだにしたみたいで、落ち着かないときがあります。

でも、あの夜のカーテンとおなじで。

 

空いているから、風が入ってこられる。

余白は、なにもない場所ではなくて、なにかが入ってくるための場所なのだと思います。

 

 

今日は、こんなことを試してみませんか?

 

「引き出しを、ひとつだけ開ける」……部屋ぜんぶを片づけようとしなくて大丈夫です。ひとつだけ。ひとつ空けば、それで今日は上出来です。

 

「もう、じゅうぶんもらったね、と声に出す」……手放すものに、ひとことだけ。捨てるのではなく、お礼を言って見送るのだと思うと、指がすこしゆるみます。

 

「予定を、ひとつ空白のままにしておく」……埋めたくなる気持ちを、その日だけ、こらえてみる。空けておいた時間に、なにが来るかを、楽しみに待ってみてください。

 

 

最後に

 

ぜんぶを手放す必要は、ありません。

大切なものは、そのまま抱えていていい。

 

ただ、いつのまにか背負っていたものの中に、

もう自分のものではなくなったものが、まざっていないか。

ときどき、そっと確かめるだけでいいのだと思います。

 

減らした量で、豊かさが決まるわけでもありません。

まわりのペースに合わせて、急いで捨てなくていい。

あなたのタイミングで、ひとつずつ。

 

今日も、あなたにとって穏やかな時間が流れますように。

 

 

星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。

 

 

窓は、もう少しだけ、開けておくことにします。

カーテンが、ふう、とふくらんで。

空いたところを、夜の風が、通っていきます。

 

おやすみなさい。

また、夜のどこかで。

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