
明日は、十五夜だそうです。
カレンダーの隅の小さな文字に、
ああ、もうそんな時期かと
教えてもらいました。
十五夜、中秋の名月。
ススキを飾って、お団子を供えて、
月を眺める。
とても、美しい風習です。
でも、正直に言うと、
わたしは毎年、ちゃんとは
できていません。
ススキは、近所に生えていないし、
お団子を用意する余裕のない年も、
ふつうに、あります。
昔は、それが少し
後ろめたかったのです。
季節の行事を、ちゃんとやれる人が
ちゃんとした暮らしの人で、
やれない自分は、なんだか雑だ、と。
でも、あるとき気づきました。
お月見の主役は、
ススキでも、お団子でもなくて、
月だということに。
見上げるだけの、お月見でいい
ベランダに出て、
一分だけ、月を見上げる。
「きれいだなあ」と、ひとこと思う。
それで、お月見は成立です。
行事というのは、本来、
暮らしを豊かにするためのもの。
それが「ちゃんとやらなきゃ」の
重荷になってしまったら、
本末転倒なのです。
省略していい。簡略でいい。
できる年に、できる分だけ。
最後に
明日の夜、晴れたら、
一分だけのお月見を、ごいっしょに。
曇っていても、大丈夫。
雲の上には、ちゃんと満月がいます。
今日も、あなたにとって
穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
月は、支度の整った家にも、
整わなかった家にも、
同じ明るさで、光を配ります。
なんて、公平なのでしょう。
また、夜のどこかで。



