
電話の向こうの母の声が、
前より少しだけ、小さくなった気がして。
切ったあと、しばらく
スマホを持ったまま、座っていました。
年を重ねていく親のことを思うとき、
胸の奥が、きゅっとなります。
会うたびに、小さくなっていく背中。
同じ話が、少し増えたこと。
階段を、ゆっくり降りるようになったこと。
そして多くの人が、
こんな気持ちを抱えています。
「何かしてあげたいのに、何もできていない」
離れて暮らしていたら、なおさら。
自分の暮らしで手一杯なことに、
罪悪感すら、覚えてしまう。
でもね、思うのです。
親孝行って、たぶん、
大きなことではないのです。
電話を一本、かける。
「元気?」の一言を、送る。
おいしかったお菓子を、ひと箱送ってみる。
親の側からすれば、
子どもが自分を思い出してくれた、
その事実だけで、
数日分あたたかいものなのだそうです。
あなたが元気でいることも、親孝行
それから、忘れないでほしいのです。
あなたが自分の暮らしを、
ちゃんと生きていること。
ごはんを食べて、笑って、眠れていること。
それ自体が、親にとっては
いちばんの安心だということを。
自分をすり減らしてする心配より、
元気な声で伝える「元気だよ」のほうが、
ずっと、親を楽にします。
最後に
できることは、小さくていい。
小さいことを、細く長く。
それがきっと、いちばん
あたたかい形なのだと思います。
今日も、あなたにとって
穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
今度の週末、
わたしも電話を一本、かけようと思います。
用事がなくても、いいのです。
声を聞くことが、用事だから。
また、夜のどこかで。



