
台所の窓に、白い息がうっすらと曇りを作ります。
お湯が沸くまでの数分、わたしはぼんやりと今年のことを思い返していました。
コンロの火が、青く小さく揺れています。
一年って、こんなふうに、静かに終わりに近づいていくものなのだと、あらためて思います。
できなかったことばかり、数えてしまう
年の瀬が近づくと、なぜか「できなかったこと」ばかりが浮かびます。
あれもやろうと思っていたのに。
あの目標には、届かなかった。
けれど、その隣にある「できたこと」には、なかなか目が向きません。
人は不思議なもので、九十九できたことよりも、たった一つできなかったことのほうを、よく覚えています。
それだけ、あなたが真剣に、この一年と向き合ってきたということでもあるのです。
小さな一日の積み重ねを、見落とさない
朝ちゃんと起きたこと。
誰かに優しい言葉をかけたこと。
しんどい日も、投げ出さずに過ごしたこと。
それは、地味だけれど、確かにこの一年を支えてきた力です。
大きな目標だけが、頑張りの証ではありません。
何も特別なことが起きなかったように見える一日も、ちゃんと自分の足で歩いてきた一日です。
そのことに、もっと気づいてあげてほしいのです。
比べる相手は、去年の自分だけでいい
誰かの一年と、自分の一年を並べて、優劣をつける必要はありません。
去年のあなたと、今のあなた。
その差が、たとえ小さくても、それはちゃんとした歩みです。
SNSを開けば、誰かの華やかな一年の振り返りが目に入ります。
けれど、そこに映っているのは、その人の一年のほんの一部分にすぎません。
あなたの一年も、同じように、まだ語られていない部分のほうがずっと多いのです。
数字や結果で測れない努力も、確かにこの一年の中にありました。
涙をこらえた日、それでも笑おうとした日、誰にも言わずに乗り越えた日。
そのすべてが、来年のあなたを静かに支えていきます。
『できなかったことより、できたことを数える一年の終え方』ということです。
今日は、こんなことを してみませんか?
「今年できたことを、三つだけ書き出してみる」小さなことで構いません。
「叶わなかった目標に『お疲れさま』と言ってあげる」責めるのではなく、労う言葉を選びましょう。
「来年の自分に、一言だけメッセージを残す」多くを望まず、ひとことで十分です。
最後に
一年の終わりは、反省会ではありません。
できなかったことを数えるより、ここまで歩いてきた自分を、そっと抱きしめてあげる時間です。
まだ数週間、この一年は続きます。
最後まで気を張らなくていい、ゆるやかな心持ちで過ごしていきましょう。
焦らず、無理せず、あなたのペースで、今年のあなたを労ってあげてください。
今日も、あなたにとって 穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
お湯が沸いた音で、わたしは我に返ります。
湯気の向こうに、来年の景色が少しだけ見えた気がしました。



