
いつもの道の、いつもの並木が、
気づけばすっかり黄色くなっていました。
昨日も一昨日も通ったはずなのに、
今日はじめて、気がついたのです。
「毎日が、同じことの繰り返しで」
そんなふうに、ため息まじりに
お話しされる方が、よくいらっしゃいます。
同じ時間に起きて、
同じ道を通って、
同じようなごはんをつくって、眠る。
変わりばえのしない毎日に、
自分の人生まで色あせて見えてくる。
その気持ち、わたしにも覚えがあります。
でも、あの並木のことを思うのです。
同じ道は、一日もなかった。
葉の色は毎日すこしずつ変わっていたし、
空の高さも、風のにおいも、
すれ違う人も、昨日とは違った。
変わりばえがないのは、
毎日のほうではなくて、
毎日への、まなざしのほうかもしれません。
「今日だけのもの」を、ひとつ見つける
ためしに、こんな遊びはどうでしょう。
一日にひとつだけ、
「今日はじめて見つけたもの」を探す。
雲の形でも、夕焼けの色でも、
店先に並んだ冬の果物でもいい。
見つけたら、心の中でしるしをつける。
今日のこれは、今日しかなかった、と。
不思議なもので、
これを続けていると、
同じ毎日が、一度きりの毎日に
戻っていくのです。
最後に
繰り返しに見える日々は、
あなたが積み上げてきた、
暮らしの土台でもあります。
退屈は、その土台の上でだけ
感じられる、ぜいたくなのかもしれません。
今日も、あなたにとって
穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
明日、あの並木の葉は
また少しだけ、散っているはずです。
同じ道で、明日だけの景色が、
あなたを待っています。
また、夜のどこかで。



