
街灯の光の輪の中だけ、雪がきらきらと舞っています。
輪の外は、ただ静かな闇。
わたしは白い息を吐きながら、その境目をぼんやり見つめていました。
一歩、また一歩。
雪を踏むたびに、靴の下できゅっと小さな音がします。
こんな音に耳をすませられるのは、予定のない、ただの帰り道だからかもしれません。
この時期は、誘いの多い季節です。
忘年会、同窓会、久しぶりの女子会。
「顔を出さなきゃ」「今回は行っておかないと」。
気づけば、手帳の余白はどんどん埋まっていきます。
気づけば、笑う練習をしている
行けば行ったで、ちゃんと笑って、ちゃんと相槌を打って。
帰り道、どっと疲れが押し寄せる。
それは、あなたが人付き合いが下手だからでも、冷たいからでもありません。
ただ、少しだけ頑張りすぎているだけです。
真面目な人ほど、誘いを断ることに罪悪感を覚えます。
けれど、その罪悪感は、あなたが不誠実だからではなく、むしろ誰かを大切にしたい気持ちの裏返しです。
断ることは、扉を閉めることじゃない
「今回は見送ります」のひとことは、関係を壊す言葉ではありません。
無理をして疲れた顔で会うより、元気なときにゆっくり会えたほうが、相手にとっても、ずっと嬉しいはずです。
境界線を引くことは、冷たさではなく、優しさのかたちのひとつです。
自分を守る選択をした日は、少しだけ自分を褒めてあげてください。
それは、わがままではなく、これから先も長く人と付き合っていくための、大切な知恵です。
比べなくていい、あなたのペースがある
隣の人が三つの忘年会をこなしているからといって、あなたも同じ数をこなす必要はありません。
体力も、心の器も、人それぞれ違います。
今年はひとつだけ大切にする、来年はもう少し増やしてみる。
そんなふうに、年ごとに自分の器を測り直していいのです。
無理をして満員のスケジュールをこなした先に待っているのは、達成感より疲労のことが多いもの。
だったら、少ない予定を、丁寧に味わうほうを選んでいい。
それも、ちゃんとした年末の過ごし方です。
『すべての誘いに応えなくても、あなたの価値は変わらない』ということです。
今日は、こんなことを してみませんか?
「一つだけ、今回は見送ると決めてみる」誰か一人に、丁寧にお断りの連絡をしてみましょう。
「行くと決めた予定は、心から楽しむと決める」義務ではなく、選んだことだと捉え直してみましょう。
「帰った夜は、自分をねぎらう時間をつくる」温かいお茶でも、静かな音楽でも構いません。
最後に
誰にでもいい顔をしなくていい。
全部に応えなくていい。
断ることも、選ぶことも、あなたが自分を大切にしている証です。
一年の終わりくらい、自分にとって心地よい距離で、人とつながっていてください。
焦らず、無理せず、あなたのペースで、この季節を過ごしてください。
今日も、あなたにとって 穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
街灯の輪をひとつ、またひとつ通り過ぎて、家路を急がず歩いていきます。
雪はまだ、静かに降っています。



