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2026.08.12

答えは、すぐ手に入るのに|聞いてもらうだけの時間が、減っていく

夜の道に、灯りがひとつ。

ぽつんと立ったあかりが、そのまわりだけを、やわらかく照らしています。

丸くなった光のなかだけ、昼の続きみたいに、あたたかい。

 

虫の声が、少し遠くで鳴っています。

わたしは立ち止まって、なんとなく、そのあかりを見ていました。

 

 

手のなかには、スマホ。

今日もわたしは、いくつのことを、この四角い画面に聞いたのだろう。

ふと、そう思いました。

 

わからないことは、すぐ調べられます。

この頃は、AIに聞けば、数秒でていねいな答えが返ってくる。

占いのことも、相性のことも、これからの流れも。

知りたいことは、たいてい、その日のうちに手に入ります。

 

便利です。

わたしも、使っています。

 

 

ただ、ときどき思うのです。

答えは、こんなに簡単に手に入るのに。

「ただ、聞いてもらうだけ」の時間は、いつのまにか減っていないでしょうか。

 

 

答えが、ほしいわけじゃない日もある

 

ほんとうは、どうしたらいいのか、うっすら分かっている。

それでも、しんどい。

そういう日って、ありますよね。

 

そんなとき、正しい答えを渡されると、なぜだか少しだけ、遠くなる。

「わかってる、けど」と、心のなかでつぶやいて。

その先を、飲み込んでしまう。

 

 

言葉にならないまま、置いていかれる気持ち

 

すぐに答えが出る世界では、まとまっていない話は、行き場をなくします。

うまく説明できないこと。

理由のない不安。

誰が悪いわけでもない、もやもや。

 

検索の窓に入れるには、長すぎるのです。

だから、そのまま、胸の奥に置いておく。

気づかないふりをして、また新しい一日が始まる。

 

 

話すことは、整理する前の作業

 

人は、話しながら、自分の気持ちを見つけていくのだと思います。

順番は、ぐちゃぐちゃでいい。

途中で、矛盾したっていい。

 

口に出したときにはじめて、「あ、わたしはこれが嫌だったんだ」と分かる。

その瞬間が、いちばん自分に近い場所です。

答えは、そのあとからで、じゅうぶん間に合います。

 

 

今日は、こんなことを試してみませんか?

 

「紙に、下手なまま書いてみる」

きれいな文章にしなくて大丈夫。単語だけでもいいのです。誰にも見せない紙に、出てきた順に置いていくだけで、胸のなかが少し軽くなります。

 

「声に出して、ひとりで言ってみる」

お風呂でも、車のなかでも。「ほんとは、疲れてる」と、自分の耳に聞かせてあげてください。聞き手は、自分でもいいのです。

 

「ひとつだけ、誰かに話してみる」

全部でなくていい。今日いちばん引っかかったことを、ひとつだけ。「解決しなくていいから、聞いて」と、前置きしてもいいですね。

 

 

最後に

 

調べれば、答えは出てきます。

でも、あなたの気持ちだけは、あなたが口に出すまで、この世界のどこにも書かれていません。

 

だから、急いで結論を出さなくていい。

まとまらないまま、こぼしていい。

あなたのペースで、少しずつで、じゅうぶんです。

 

今日も、あなたにとって穏やかな時間が流れますように。

 

 

星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。

 

 

夜道のあかりは、道ぜんぶを照らしてはくれません。

足もとの、ほんの少しだけ。

それでも、人はそこを歩いていけます。

 

おやすみなさい。

また、夜のどこかで。

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