
空の高いところに、
すじ雲を、ひとつ見つけました。
下のほうには、まだ
もくもくの入道雲がいるのに。
空の上では、夏と秋が
すれ違いはじめているようです。
八月の下旬は、
暑さにいちばん飽きてくる頃。
「もう夏はいいよ」と
言いたくなる頃です。
そんな時期のおすすめの遊びが、
秋をひとつ、探すことです。
夕方の風の、涼しいひとすじ。
日が沈むのが、早くなったこと。
虫の声の、最初のひと鳴き。
スーパーに並びはじめた、梨。
探してみると、秋のかけらは、
もう、あちこちに落ちています。
待つより、探すほうが楽しい
「早く涼しくならないかな」と
待っている時間は、長く感じます。
でも「今日はどんな秋を見つけようか」と
探している時間は、ちょっと楽しい。
同じ残暑でも、
待つ人と探す人では、
過ごし心地が、ずいぶん違うのです。
これは、暑さに限らない話で。
つらい時期の中にも、
次の季節のかけらは、
たいてい、もう落ちています。
それを見つける目だけ、
持っていたいのです。
最後に
今日、あなたの見つけた秋は、
なんでしたか。
まだなら明日、ひとつだけ。
今日も、あなたにとって
穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
すじ雲は、秋の使いなのだそうです。
ずいぶん高いところから、
そっと様子を見にきている。
また、夜のどこかで。



