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2026.08.16

「変わらなきゃ」に、追いたてられていませんか|変化は、もう静かに始まっています

夜、洗いものを終えて、蛇口をきゅっと閉めたあと。

水の音が消えて、台所には冷蔵庫のかすかな音だけが残ります。

窓の外の色は、もう青ではなくて、黒に近い。

その色を見ていると、わたしは、なんだか少しほっとするのです。

 

何も起きていない時間。

何も決めなくていい時間。

 

 

今年は「変化の年」だと、あちこちで言われています。

新しいサイクルが始まる年。

本質に還る年。

そんな言葉を、この夏だけでも何度か見かけました。

 

そのたびに、胸の奥が、ほんの少しざわつく。

わたしは、ちゃんと変われているのだろうか。

そう感じた方も、いるかもしれません。

 

 

変わらなきゃ、と思うほど、動けなくなる。

 

ふしぎなもので、「変わらなきゃ」と強く思った日ほど、夜になっても、何ひとつ手をつけられていない。

 

だって、変化って、大きなことだと思っているから。

仕事を変える。

住む場所を変える。

人との関わりを、整理する。

 

そんな「わかりやすい変化」を思い浮かべると、足がすくんでしまうのは、当たり前のことです。

 

 

その不安は、まだ言葉になっていない変化です。

 

でも、と、わたしは思うのです。

 

漠然とした不安は、何も起きていないから生まれるのではなくて、もう何かが動きはじめているから、生まれるのではないかと。

 

体はいつも、頭より先に気づいています。

季節が変わる少し前に、風のにおいが変わるように。

 

だから、その落ち着かなさは、遅れている証拠ではなくて、はじまっている証拠なのだと思います。

 

 

変化は、決意ではなく、あとから気づくもの。

 

去年の今ごろの自分を、思い出してみてください。

 

同じことで悩んでいたはずなのに、今は、少しだけ受け流せている。

前なら泣いていた場面で、今日は、お茶を淹れられている。

 

誰にも報告していない、小さな変化。

それが積み重なって、人は変わっていきます。

 

変化は、決意した日に起きるのではなくて、ずいぶん経ってから、ああ、変わっていたな、と気づくものです。

 

 

今日は、こんなことを試してみませんか?

 

「もう変わったこと、を一つ書き出す」

これから変えたいことではなく、すでに変わったことを。ほんの小さなことで十分です。

 

「不安に、名前をひとつだけつける」

漠然としたままだと、大きく見えます。「お金のこと」「あの人のこと」。名前がつくと、ふしぎと輪郭が小さくなります。

 

「今夜は、決めない」

決断は、夜には向いていません。決めないと決めるのも、立派な選択です。

 

 

最後に。

 

変化の年だからといって、あなたが急ぐ必要は、どこにもありません。

 

まわりが速く見えるのは、その人たちが、あなたとは違う場所を歩いているからです。

 

まだ形になっていないものを、無理に形にしなくて大丈夫。

不安なまま、ゆっくりで、いいのです。

 

その揺れごと、あなたはもう、次の場所へ向かっています。

 

今日も、あなたにとって穏やかな時間が流れますように。

 

 

星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。

 

 

蛇口を閉めた台所に、夜の色が、静かに満ちています。

明日には、また少しだけ違う色になっているはず。

気づかないくらい、ゆっくりと。

 

おやすみなさい。

また、夜のどこかで。

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