
洗濯物を取り込もうとベランダに出たら、外はもう薄暗くなっていました。
まだ五時半なのに。
タオルは、端のほうがまだ湿っています。
夕飯は、なにを作るかも決まっていません。
取り込んだ洗濯物を抱えたまま、なんだか急に、さみしくなりました。
理由は、とくにありません。
「夕方の四時から六時くらいになると、人恋しくなる」
そんな相談を読みました。
夫や友だちは、今ごろがんばっているのかな。
そう思うと、自分だけ取り残されたような気持ちになる、と。
ほかにも、いました。
どこかの家から夕飯のにおいがしてきて、あったかいのに、胸がぎゅっとなる人。
休みの日の夕方、明日が仕事だと、とくにそうなる人。
わたしにも、おぼえがあります。
ひとりじゃなくても、さみしい
その相談をした人は、息子さんがすぐそばにいました。
それでも「この子は、楽しいのかな」と考えてしまう、と書いていました。
さみしさは、ひとりでいるから来るとは限らないのだと思います。
家族がいても、台所に立っていても、夕方には、ふっと来ることがあります。
だから、「家族がいるのにさみしいなんて」と、自分を責めなくていいのです。
暗くなりきると、戻ってくる
同じ人が、こうも書いていました。
真っ暗になってしまうと、逆に元気になる、と。
これを読んで、少しほっとしました。
夕方のさみしさは、ずっと続くものではないのかもしれません。
明るい昼と、暗い夜のあいだ。
その短い時間にだけ、通りすぎていく。
晩ごはんを作って、食べて、お風呂に入るころには、もう平気になっている。
あなたにも、そんな夜があるのではないでしょうか。
秋は、その時間が早く来る
夏のあいだは、七時近くまで外が明るかったはずです。
今は、五時半でもう薄暗い。
秋分を過ぎて、これからは夜のほうが長くなっていきます。
夏なら、夕暮れのころには、家の用事はもう片づいていました。
それが今は、洗濯物を取り込んで、夕飯の支度にとりかかる、いちばんばたばたしている時間に、夕暮れが重なります。
手を動かしながら、さみしさがやってくる。
だから、この季節はとくに、こたえるのかもしれません。
あなたが弱くなったわけではありません。
夕方が、少し早く来るようになっただけです。
だったら、暮らしのほうを、少しだけ季節に合わせてあげればいいのだと思います。
今日は、こんなことを試してみませんか?
「暗くなる前に、明かりをつける」
部屋が薄暗くなってから気づくのではなく、五時になったら先に電気をつけてしまう。台所の小さな灯りひとつでも、夕方の感じは変わります。
「洗濯物は、三時すぎに取り込む」
秋は日が落ちると、せっかく乾いた洗濯物がまた湿りやすくなります。夕暮れのベランダに立つ時間も、ひとつ減ります。
「用のない一言を、送ってみる」
取り残された気がしたら、家族や友だちに「もう外、暗いね」とだけ送ってみる。返事は、すぐでなくてかまいません。
最後に
夕方にさみしくなるのは、あなただけではありません。
一緒に暮らす人がいても、忙しくしていても、来るときは来ます。
でも、それは通りすぎていく時間です。
追い払わなくていいし、理由を探さなくてもいい。
明かりをつけて、手を動かしているうちに、夜になります。
秋の夕方には、少しずつ慣れていけばいい。
焦らなくて大丈夫です。
あなたのペースで。
今日も、あなたにとって穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
湿っていたタオルは、部屋の中にかけ直しました。
さわると、まだ少しひんやりします。
明日は、三時に取り込もうと思います。
おやすみなさい。
また、夜のどこかで。



