
布団に入って、電気を消しました。
洗濯物は、まだ部屋に干したままです。
夕方に外へ出したら夜露で湿ると思って、そのままにしてしまいました。
こういう日は、もう何もしたくないですね。
目は閉じたのに、頭のなかだけが、起きています。
浮かんでくるのは、ぼんやりした不安ではありません。
やけに、はっきりしています。
来月の引き落とし、足りるだろうか。
急に仕事がなくなったら、どうしよう。
このまま、ひとりだったら。
昼のあいだは、考えもしなかったのに。
根拠のない心配だ、と言われることがあります。
でも、たぶん、ちがいます。
一度、実際に困ったことがあるから、浮かぶのです。
あのとき、思ってもみない請求が来た。
あの職場は、人がよく辞めていた。
体が、それを覚えています。
だから「気にしないようにしよう」では、消えません。
消そうとするほど、はっきりします。
夜の頭は、答えを出すのに向いていない。
わたしは、そう思うようになりました。
暗いところで、探しものをしているようなものです。
見つからないから、もっと探す。
手にふれたものを、ぜんぶ「これかもしれない」と思ってしまう。
同じ心配ごとでも、昼に考えれば「じゃあ、どうしようか」まで行けます。
夜は、「どうしよう」で止まります。
止まったまま、大きくなっていきます。
心が弱いからではありません。
時間帯の問題です。
だから、夜の不安は、解決しなくていいのだと思います。
朝まで、預かっておくだけでいい。
今日は、こんなことを試してみませんか?
「一行だけ書いて、閉じる」
浮かんだ心配ごとを、紙に一行だけ書きます。どうすればいいかは書きません。書いたら、ノートを閉じます。明日の自分に渡すだけです。
「今、困っていることかどうか、分ける」
心のなかで一回だけ。この瞬間、もう困っているのか。まだ困っていないのか。たいてい、まだのほうです。
「足の裏に、意識を置く」
頭の上のほうに集まったものを、体のいちばん下まで下ろします。冷たいか、あたたかいか。それだけを感じてみてください。
最後に
不安が浮かぶのは、あなたが弱いからではありません。
ちゃんと見てきたから、浮かぶのです。
その目は、これから先も、あなたを守ってくれます。
ただ、今夜は、しまっておいて大丈夫です。
答えを出すのは、明るくなってからで間に合います。
焦らなくていい。
あなたのペースで。
今夜も、あなたにとって穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
部屋の洗濯物は、まだ少し湿っています。
明日、日に当てればいい。
電気は、消したままで。
おやすみなさい。
また、夜のどこかで。



