
夜の窓に、街の灯りがにじんでいます。
遠くで、車が一台、通り過ぎていく音。
それから、また、静けさ。
手元のスマートフォンが、小さく光ります。
既読のまま、まだ返せていないメッセージが、いくつか並んでいます。
わたしは、今夜も、その画面をそっと見つめながら、少しだけ、息を止めていました。
誰かとの距離を、うまく計れなくなる夜が、ときどき、あります。
風の時代、と言われるようになってから、もうしばらく経ちました。
つながることが、こんなにも簡単になった時代です。
会ったこともない人の暮らしが、指先ひとつで、目の前に流れてきます。
誰かの、幸せそうな写真。
誰かの、悩み相談。
誰かの、正しさ。
それを見ているうちに、いつのまにか、自分の輪郭が、少しずつ、ぼやけていくような感覚。
近づきすぎると、苦しくなる。
離れすぎると、寂しくなる。
そのあいだのどこかに、あなたにとって、ちょうどいい場所があります。
それは、冷たさではありません。
相手を、大切に思うからこその、境界線です。
自分の心が波立つ距離までは、無理に近づかなくていい。
自分の心が静かでいられる距離を、選んでいい。
それだけで、その関係は、ずっと長く、続いていく気がします。
すべてに、同じ熱量で応えなくていい
返信は、明日でもいい。
既読のまま、一晩置いていい。
その「間」が、あなたを守ってくれます。
離れることは、失うことじゃない
疎遠になった誰かのことを、責めなくていい。
流れが、変わっただけ。
季節が、めぐっただけ。
心地よい距離は、愛情の形のひとつ
近くにいなくても、想っていられる人がいます。
たまに交わす言葉だけで、十分にあたたかい関係もあります。
今日は、こんなことを試してみませんか?
「返信を、少し待ってみる」
すぐに返さなくても、その関係は壊れません。自分の気持ちが整うまで、待ってあげてください。
「会いたい人を、思い浮かべてみる」
“付き合わなきゃ”ではなく、“会いたい”人だけを、今日は思い浮かべてみてください。
「ひとり時間に、丸をつける」
予定表の中に、誰とも会わない時間を、ひとつだけ、確保してみてください。
最後に
つながりが増えるほど、選ぶ力が、大切になります。
全部と、仲良くしなくていい。
全部に、深く関わらなくていい。
あなたが心地よくいられる距離を、あなたが決めていい。
それは、わがままではなく、これからの時代に、とても大切な優しさです。
焦らず、無理せず、あなたのペースで。
今日も、あなたにとって穏やかな時間が流れますように。
星と引き寄せのカウンセラー、宮西でした。
さっきの通知は、まだ、開かなくていいのです。
窓の外の車の音も、もう、聞こえなくなりました。
部屋には、静けさだけが残っています。
その静けさの中で、あなたと、あなたの大切な人との距離が、今夜もどうか、心地よくありますように。
おやすみなさい。
また、夜のどこかで。



