他人が怖い

私は小さい時から人と仲良くなるのが苦手でした。
 
小学校では高学年になるまで仲の良い友達が居なくて、
何なら女子の輪にも入れなくて、女子の中でただ1人、
絵を描くのが好きな男子と教室で漫画を描いていたのを覚えています。
 
クラス替えの度、新しい学校に入学する度に、
新しいクラスになじめるか不安で不安で憂鬱になっていましたし、
自分の予想通り、友達がなかなかできず苦労した覚えがあります。

★★注意★★

以下、私の暗い過去の話になります。
「マイナスな出来事を読んで感情移入したくない!」という方は、
ジンジャークッキーの画像部分まで読み飛ばしてくださいませ。
マイナスエネルギーを振りまくことは本意ではありませんので、
感受性の強い方は自衛をお願いいたします。
 

 
休み時間に
「せんせー!一緒に〇〇しようよ!」
などと先生と仲良くなる子も居ましたが、
私は先生と仲良くなるなんて考えられませんでした。
大げさな表現だとは思いますが、先生は「先生」という、
自分とは別種の絶対的に正しい神のような存在のように感じていました。
そんな絶対的な正義を持った相手と親しく話すなんて、考えてもみませんでした。

 
先生、先輩、上級生、上司、○○会社社長など。
何らかの肩書のある、しかも自分より上の立場の人達は、
その肩書を背負った生き物のように思えて、自分とは違う、
分かり合えない生き物だと思っていた節があります。
何か失敗してそんな人たちに怒られたりすると尻込みしてしまい、
ますます何にもしゃべれなくなりました。

 
大学時代は友達が一人もできませんでした。
周りで面倒を見てくれる先輩方にも、心を開くことができませんでした。
先輩が卒業する時に
「こんなに長く一緒に居たけれど、今 特別言うべき言葉も無く…
ま、こんな関係だったという事ですかね」
というような内容の手紙をもらい、
人間関係が築けなかった自分にがっかりしました。
 
友達の友達、というような新しい出会いがあっても、
一歩下がって見てしまって仲良くなれませんでした。
 

就職しても職場になじめません。
最初に就職した職場で唯一親しげに話しかけて来てくれた人は、
後にネズミ講に誘ってきて「これが目当てだったのか」と、
がっかりさせられました。
 
服屋さんに勤めていた時には、お客様が店に入ってくると
「うわっ、どうしよう、何か話しかけないといけないのかな。
早く帰ってくれないかな」
と思いました。
お客さんに帰ってほしいと思っている店員さんなんて嫌ですよね。
 
職場の飲み会などの大勢がいる場では、人がいっぱいいすぎて
誰と話していいのかわからなくなって固まってしまいます。
お話上手な人の話に相槌を打つので精いっぱい。
帰宅後は何にもしてないのにすっかり気疲れしてしまって、
二度と飲み会には行きたくないと思うばかり。
 
子供ができてからは、保育所のお迎えに行った時に、
他のお母さん方の群れの中に入らなくてはならないのが
苦痛で仕方がありませんでした。
楽しいはずの学校のイベント、運動会や参観日なども他の父兄の方々と
コミュニケーションしなくてはいけない場面が多々あるかと思うと、
心底嫌で嫌で仕方が無く、そんなイベントには行かずに
家で好きなことをして過ごしたいと思いました。
 
大人になるごとに多少の処世術は身に着けていきましたので、
表面上何ともないように話すことはできなくもありません。
でも内心は、他人への恐れ、関わりたくないという気持ちが
消えることはありませんでした。
  

仲良くなりたい

そんなにも他人と関わりたくないと思っていたけれども、
その反面、実は強烈に人と仲良くなりたいとも思っていました。
仲良さそうに話している人たちを見ると、自分もあの輪の中に入れたら
どんなに良いかと思う気持ちを消すことができませんでした。
 
私の周りの40歳を越えた人たちは、これまでの人生経験から
ある程度自分の特性を理解していて、一人でいることを楽しんでいます。
 
人と関わるのが嫌いなKさんは一人でいることを無上に愛していて、
そもそも人に関わりたいとも思っていません。
 
Yさんも同様に大勢でいるのが嫌いで、一人でやりたいことを
自由にやれる環境を楽しんでいます。
 
Hさんは友人と会うよりも仕事優先したいと考えて、
ここ数年友人と会って話すという事をしていません。
 
そしてみんなそれで良いと満足しています。
 

だけどあきらめがつかない

 

 
なのに私は、人が嫌いなくせに人と仲良くしたいという矛盾を抱えたまま、
苦しみながら生きていました。
一人が好きなんだから一人を楽しめばいいのに
(そして一人を十分楽しんでもいたのに)
40歳が来ようとしている今もまだ、あきらめがつかずに
人と仲良くなりたいだなんて往生際が悪いな、と。
 
 

ちょっと視点を変えるだけで感じられる幸福感を、
是非たくさんの方々にも感じてもらいたいと思います。
 
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